大好きな宝石　タンザナイト

2018/10/03 2022/06/28

タンザナイト

大好きな宝石なんです。

久々に、秘蔵（ってほどでもないけどｗ）のルースを出してきて眺めています。
15mmと大きなサイズなので、透明度や向きによっての色の変化がよく解ります。

タンザナイト　15mmルース

知名度がまだまだの宝石なのは、1967年に発見されたニューフェイスだから。
東アフリカのタンザニアにあるキリマンジャロ近郊メレラニ丘陵で発見されました。

最初は「ブルーサファイアかな？」と思われていたのですが、今までにない美しいブルーのゾイサイトであることが判明し、
ティファニーがタンザニアにちなんで『タンザナイト』と名付けたのです。
タンザニアの美しい夕闇せまるキリマンジャロの空を彷彿とさせるこのロマンティックな名前。ティファニーさん、さすがにセンスある！

このルースは10年以上前にバンコクのジュエリー展示会（世界有数の大規模な宝飾展です）に行った際に、
ドイツの宝石加工会社を訪問し、購入したものです。
タンザナイトの美しさに魅了されて自分の財産というよりも、記念の品という感じでしたが、おそらく価格は3倍くらいになってそうです(笑)

でも、今見ると、紫が濃すぎたかな。もうちょっと青味のある色でもよかったかな。と、思ったりします。
これを購入したころは、「色の濃い宝石が価値が高い」と思いこんでいたので、選別する時に濃いものを選んだんでしょう。
その後、私もずっとジュエリーに携わってきて、たくさんの宝石を見て、その価値は色の濃さだけでないことが解りました。

ルースの内部に光が通って美しく輝く屈折率やプリズムを生み出すカット、キズやインクルージョンの有無も含めて石の内部の状態なども見るようになって、どのルースがいいという判断基準が自分の中にできたような気がします。一番重要なのは照り（輝き）！もちろん、私の基準なので人によって意見が分かれるかもしれないですけどね。

タンザナイトは12月の誕生石でもあります。
すっかり高価な宝石になってしまったけど、少し大きさのあるルースを手に入れて新商品を作りたいな。