お問い合わせについて「天然石と熱処理」

2011/09/20 2022/06/28

この商品について、

≪このアクアマリンは天然石ですか？≫

このようなお問い合わせをいただいたので、天然石と熱処理について説明したいと思います。

アクアマリンは鉱物名をベリルといい、エメラルドと同じ種類です。

エメラルドがクロムとバナジウム元素でグリーン色になり、

アクアマリンは鉄分がブルーの起源となります。

1940年頃まで、ブラジルのサンタマリア鉱山では、美しいアクアブルーの石が産出されましたが

埋蔵量は枯渇してしまい、“幻の石”となってしまいました。

現在、世界各地で産出されるアクアマリンはグリーンかかったものが多く、そのグリーンを

取り除くために加熱処理を施すのが常識となっています。

同じく流通しているもののほとんどが加熱処理をされているサファイアと同様に

加熱処理をしているから天然ではないということではありません。

鑑定機関に出すと、天然という結果が出てきます。

参考までに、こちらはルベライトのルースを鑑定に出したものです。

鉱物名は「天然トルマリン」で出ています。

そして、照射処理がされていることもきちんと表記されています。

熱処理の場合も熱処理と表記されます。

処理を施されて美しくなった宝石ですが、合成石など人造のものとは違って、

そこには地球の何万年の歴史から生まれた鉱物であることに変わりはないので

安心してお求めいただき、ジュエリーを楽しんで頂きたい